画面で見える手数料と、実際に支払う手数料は、たいてい一致しません。通貨両替のコストには4つの顔があり、最大のコストは手数料として表示すらされません。
1. 為替レートの上乗せ
事業者が市場仲値より2%不利なレートを提示した場合、その2%は手数料です。ただ、そう見えないだけです。5,000単位の送金なら、2%の上乗せで100単位が差し引かれ、「手数料ゼロ」の宣伝が称賛を集めます。これは多くの両替で最大のコストであり、確認するには、確定前に提示レートを市場仲値の基準レートと比べるしかありません。
2. 動的通貨換算(DCC)
旅行中に最も高くつくボタンです。海外のカード端末やATMが自国通貨での請求を提案しているときは、その機器独自のレートで両替するという意味で、通常は銀行のレートより3〜10%不利です。必ず現地通貨で支払うを選び、両替は自分の銀行に任せましょう。
3. ATMとカードの手数料
- 海外のATM運営会社は、引き出しごとに定額手数料を加算することがあります。
- 自分の銀行も海外取引手数料(多くは1〜3%)を加算する場合があります。
- 定額手数料の負担を薄めるには、一度に多めに引き出す回数を減らし、店舗にある独立型ATMより銀行系列のATMを選びましょう。
4. 電信送金と中継手数料
国際銀行送金では、資金が届くまでに1〜2行の中継銀行を経由することがあり、各行が独自の手数料を差し引きます。そのため、どこで差し引かれたか説明する明細がないまま、受取人には送金額よりかなり少ない金額が届くことがあります。専門の送金サービスは手数料を事前に公開しており、それが通常より安い理由の一つです。
嘘をつかない比較方法
宣伝されている手数料や目立つレートは無視しましょう。事業者を選ぶときに決め手となる質問は一つです。
今日Xを送金したら、すべて差し引いた後、受取人の通貨で正確にいくら届きますか?
同じ日に2〜3社からこの金額を調べ、最も大きい金額を選びましょう。レートは毎日動くため、次回の送金時にも比較してください。昨年最安だった事業者が、今も最安とは限りません。
簡単なチェックリスト
- まず、提示レートを市場仲値と比べる。
- 海外では必ず現地通貨で支払い、両替の提案は断る。
- ATMでの引き出しをまとめ、定額手数料の負担を薄める。
- 「受取総額」を事前に提示する事業者を選ぶ。
- 年に一度ではなく、送金のたびに再確認する。
どの手順も数分で済み、組み合わせれば両替1回あたり2〜5%を節約できることがよくあります。年間の送金で考えれば、無視できない金額です。